表書きと水引、熨斗(のし)について

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一般的にお祝いの品物には熨斗(のし)紙という掛け紙を使用します。

のし紙とはよく贈答品の箱の上についているあの紙です。

のしについてはあまり意識していない人も多いと思いますが、マナーとして正しい知識はつけておいて損はないものですよね。こういうところで失敗して失点してはもったいないのできっちり押さえましょう。

ポイントだけ押さえたいという方は一番下のまとめをご覧ください。

それでは早速のしの常識を勉強していきましょう。

のしの歴史

あまり必要ないかもしれませんがのしの歴史から調べてみました。

のしは元々お祝いごとの際の飾りつけから来ているそうで、本当の元々はアワビを乾燥させたものを色紙で包んだものだったそうです。
そのため本来は「熨斗鮑(のしあわび)」と呼ばれていました。

時代とともに簡略化されて現在のようなのし紙の形になったようです。

水引の種類と選び方

のし紙の上に結ばれている紐を水引(みずひき)といいます。
水引にはいくつか種類があり、よく使用されるのは「蝶結び」、「結びきり」、「あわじ結び」です。

030262「蝶結び」は日常の贈り物や何度でもくり返し起こって欲しい喜びごとで使用されます。
退職祝いの場合は何度でも起こってほしいわけではないですが、慣習として紅白蝶結びが使用されているようです。

「結びきり」は一度きりのお祝い事に使用されます。紅白の結びきりが使用されます。

030263「あわじ結び」はご祝儀・不祝儀のどちらにも使用されます。

地方でも若干使われ方が異なり、関東では「蝶結び」、「結びきり」を祝い事により使い分けをしており、
関西ではどんな祝い事でも「あわじ結び」が使われているようです。

表書きの書き方

表書きは「御引退御祝」「御定年御祝」「御祝」「御餞別」などを書きますが、上司や目上の方には「餞別」は失礼になりますので避けます。

表書きの下部分には名前を書きます。複数人の場合は、全員の名前を記載します。グループで贈る場合は、そのグループ名を記載します。(メンバーの一覧を別添で渡すと親切)会社で送る場合は「会社名 一同」や「会社名 部署名 一同」などが一般的です。

当然ながら修正液・修正テープ・二重線などの使用は大変失礼になりますので書き直しです。

その他

なお、生鮮食品やお酒などをプレゼントする際は、のしがついていないのし紙をかけます。
この辺りはお店の方が対応してくれます。

まとめ

のし紙のルールなどを書いてきましたが、
退職の贈り物をする際のポイントとしては以下の通りです。

表書き、水引、のし紙のルール

  • お祝いの品物にはのし紙をつけて贈る

  • 退職のプレゼントの水引には「紅白の蝶結び」

  • 表書きは定年退職の場合は「御定年御祝」、お世話になった上司には「御礼」、同僚などは「御礼」or「御餞別」と書く

  • 表書きの下の部分には送り主の名前を書く。連名も可だが、人数が多い場合は「会社名 部署名 一同」として贈り人は別添する

  • ライトな転職祝いの品物などの場合は不要でしょうが、目上の方や退職祝いなどフォーマルなお祝いの品には必ずのし紙をつけるようにしましょう。

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